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質問 [所長の部屋]

だんだん年の瀬っぽくなってきました。

昨日は本体の活動ホームに勤務する新人職員2名を対象に内部研修的なことをやりました。OJTではなく座学という形で学びの機会を内部的に作るのはほぼ初めてのことで、伝えるこちらも試行錯誤しています。

何事に対しても疑問を持ってほしい、といつもスタッフに伝えています。ホントにそうかな?とか、こういう見方もあるんじゃないの?とか、そういうふうなアティテュードは非常に大切だと常々思っています。それともう一つ、いつも質問を用意しておくこと。質問をすることは単に疑問を提示するというだけではなく、議論を動かし展開させる大きな効果があります。生涯を肉体労働と思索にささげたアメリカの哲学者エリック・ホッファーが“質問の衝動がなくなったときに社会の衰えが始まる” と書いていますが、さもありなん。

昨日の内部研修的な場面でも話の後に質問の時間をとりましたが、普段から“質問しなさいね”と言われているだけあって2名とも黙ってたらヤバいと思ったみたいで、いろいろと質問をしてくれました。

で、その中ですごく面白いな~と思ったのが“(法人型地域活動ホームの整備が終わって)次は何が増えるのか” という質問。

さて、どうでしょう。もしも横浜市内の障がい福祉関係の方が読んでおられたら、なんてお答えになりますか?

従来型活動ホームが整備され、機能強化が進み、その評価と反省を踏まえて法人型活動ホームの整備が進み、さらにその検証を踏まえて『あんしん施策』が展開されている、というのがざっくりした(し過ぎ?)俯瞰だとすると、その次にどんな展開が?と思うのはとても的を射た、(新人としては) 鋭い質問だと思います。ゆくゆくはこの質問に自分なりの答えを自分で出せるスタッフに育ってほしいと思います。答えはどこかで誰かが用意しているのではなくて当事者の中にあり、その当事者に最も近いところにいる支援者としてそれを感じ考え形にして発信することが職責なのだと思います。

もうひとつ面白かった質問、“しもごうっていま現在人手不足なんですか?”

う~ん。

みなさんなら、なんて答えますか? 


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コメント 8

宮坂

今後増えるのは、文字通りの意味での「機能」だと思います。
理由は二つ。

一つは、個への支援が重視されるようになったこと。
以前は、“脱施設”の象徴として言われていた、“ハコものから機能へ”という言葉が、個別支援重視の中で、具体化を求められているから。

もう一つは、福祉のサービス化が進んだこと。
「施設」というパッケージではなく、「機能」を選択して利用するケースが増えているし、今後も減ることはないと思われるからです。

そう考えると「人手不足」は明らかです。
「機能強化型地域福祉」は「施設福祉」よりも人手が必要になります。
施設内での役割ではなく、「機能」としての人手が。
100の力を持った人が一人か、一の力をもった人が100人か。
どちらかではなく、両方必要でしょう。

あと、今後増えるのは、「外国人スタッフ」「ロボット介助」「訴訟」etc。
逆に減るのは、「社会福祉法人」。
反論待ってます。
by 宮坂 (2013-12-18 08:49) 

第2しもごう

制度や施策に人が合わせなければならない『福祉』の時代は終わるのか?続くのか?
あと、今後増えるのはっていうところは訴訟以外は規制緩和なるお題目で整理可能ですかね。

関係ないんですが、最近新聞で読んだインフレ特集のなかで“90年代以降製造業に従事する労働者が半減して、代わりに医療・福祉関係が急増している。後者の平均給与は前者のおよそ半分なので、この労働構造の変化が低賃金化という傾向を後押ししている”という論がありました。“生産性が低く、パート従業員が多くて賃金が低い”ですって。

感想お待ちしてます。
by 第2しもごう (2013-12-18 15:58) 

宮坂

「製造業の労働者が半減し、福祉関係が急増」というのは財界が描いた通りの構造改革。

生産性を高めるために生産拠点が海外へ流出、国内労働者の低賃金化が進んで消費が冷え込んだ結果デフレスパイラルって、笑えない喜劇ですね。
福島第一原発は「万一の際、海水をくみ上げる電気代を安くしたい」ということで、当初予定より10メートル低いところに作ったそうです。

他にも、ブラック企業は言うに及ばず、BSEや先日の食品偽装など、生産性のために人間性がないがしろにされている例は数知れません。
社会福祉は、以前はあらかじめそこから排除されていた、いわばみそっかす扱いでしたが、前述の構造改革の中で生産性や効率性が求められるようになってきました。
それを嘆いても仕方がないので、福祉現場なりの答を出すしかないと思います。

その前に、「福祉における生産性」とは何かの議論が必要ですが。
by 宮坂 (2013-12-19 11:21) 

第2しもごう

生産性や効率性に重きを置く産業社会のメインフレームに身の置き所がないから『障害者』なのであって、その『障害者』を支援する現場に産業社会の文脈での生産性や効率性が求められれば、また新たな『障害者』を産み出すばかりですね。

生産性を利益率と読み替えちゃえば国が決めた人員配置基準と単価によって(すくなくとも上限は)定められているわけで、そういうロジックと離れたところで考えないと。福祉における生産性の議論のためには福祉の達成すべきものについて考えなければならない(到達点=目標値があってはじめて生産性が問えるので)、でもそういう議論って最近ないな~
by 第2しもごう (2013-12-19 18:29) 

荒木 傑

僕が職員に同じ質問をされたら
「じゃあ、なにを増やそうか」
って答えます。
市や国の施策の動向に一喜一憂したり
あきらめたりするのはつまらない。
法人は(私は)、地域の中で、なにを感じ、
なにをすべきで、なにをしたいのか。
建物や名前や肩書は結果としてついてくるべきものでしょう。
そうつっぱった上で、あくまでも事業の継続性と、
健全な人材育成にこだわり続ける。
みどり福祉ホームがやろうとしているのはそういうことです。

社会福祉法人、減るんですか?

by 荒木 傑 (2013-12-20 14:35) 

siba

法人型地域活動ホームの整備が終わって何が増えるの・・・
自分には行政の考えている事はいまいちわかりません。
でも、何を増やしたいの? その前にどんなニーズがあるの?というのは当事者や、支援者から訴えていかなければいけないんでしょうね。


生産性や効率性に重きを置く産業社会のメインフレームに身の置き所がないから『障害者』なのであって・・・
「福祉における生産性」とは何かの議論が必要・・・
ですよね!
「これ、自分でやりたいんだね。じゃあ、待ってますよ!」
とか
作業中でも、疲れた人には「お仕事できますか、それとも休みますか?」
とか
作業のゆっくりな人にも「やった!1個、できたじゃん!」
こんな会話が日常的な作業所に「生産性」を持ち込んだら支援が崩壊してしまいそうです。
もちろん職員には利用者さんが作業をやりやすくするための工夫とか、気付きや配慮、とっさの判断力は求められていると思います。でも、これって生産性とは違いますよね。


by siba (2013-12-20 19:37) 

宮坂

(特に)介護保険導入後、社福法人に「経営努力」が求められるようになり、
その結果、全国の社福法人の内部留保は一兆円を超えています。
国の狙いは、これを吐き出させること。
今後、介護報酬の引き下げ、介護(支援)区分の見直し、利用者負担の割合増による
サービスの利用抑制(=サービスにかかる総費用削減)などが行われ、
経営が苦しくなった法人の吸収・合併が増える。

また、医療法人や株式会社の参入が増えるでしょう。
彼らが規制緩和を求めているのは「特別養護老人ホーム」。

この流れの中で、「そもそも社福法人って必要なのか?」という議論が出てきます
(すでに出てます)。
「株式会社でもできることを、わざわざ税制を優遇している社福法人でやる意味は?」
ということです。

現在、社福法人の数は増えていますが、10年前に比べるとその増え方は目に見えて鈍化しています。
まあ、社福法人改革は厚労省内部の大改革を伴うので、そんなにスムーズにはいかないとは思いますが。

努めて平静を装っていますが、現場を知らない連中が上記のような議論をしていることに、
はらわたが煮えくり返る思いです。
特に、サービスの利用抑制を「持続可能な制度」と言い換える国語能力と面の皮の厚さには、
1万発の拍手を贈ります。
社福法人の大部分は高齢・保育分野ですが、障害分野だけ特別扱いはされません。
株式会社はダメで、社福法人は正しいなどと言うつもりはないですが、
「社福法人に意味があるのか?」という意見に対しては、「意味がある」ことを現場が証明するしかありません。

なんだか文章が荒れてきちゃいました。
しつこい書き込み失礼しました。
by 宮坂 (2013-12-22 09:45) 

第2しもごう

休みが明けたらコメント欄が盛り上がっていてビックリ。みなさま、ありがとうございます。
介護保険においても自立支援法においても(健康保険においても)自己負担は収支バランスではなく支給量の抑制のためのシステムとして組み込まれていて、『ヘルパーの時間が足らないから夜の排泄介助を減らすために水を飲むのを控えないと』なんてことが起こっている、と。

社福法人(やNPOや非営利目的の任意団体)と営利企業の何が違うのか?違うべきなのか?おもしろいテーマですね。傍目から見れば『単価のきまっている対人サービスを提供して報酬を得ている』ことに変わりはないわけですから。

考えようによっては、この質問にきちんと答えることができない/答えようとする姿勢のない社福法人(やNPOや非営利の任意団体)は社会的な存在意義を自ら放棄しているとも言えるかもしれませんね。
by 第2しもごう (2013-12-24 11:31) 

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