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基礎調査と言われても [所長の部屋]

月曜日、日々冷え込みが厳しくなってきています。プレハブ平屋の第2しもごう、今日は今シーズン初めて暖房をオンしました。

 

先日、横浜市から『市内障害福祉施設実態調査』というやつがメールで送られてきました。 実態を把握し、次期の障害者プランに反映したいとのこと。

これがなんとも微妙なシロモノ。たとえば、『移動介助』という項目を見てみると、“事業所内の移動に常時介助が必要な場合は●を”とあり、説明書によれば階段の上り下りなどの限定的な場面のみ介助が必要な場合は該当しないとのこと。あるいは『生活見守り』という項目は“自宅を訪問しての見守りは●、電話などの簡易なものにとどまる場合は該当せず”と。とにかく一事が万事こんな調子で、がっちり該当するもの以外は空欄と。

支援っていうのは100か0かではなくて、そのあいだのグラデーションだと思うし、そのグラデーションの濃淡の加減こそが大切だと思うんですが、こういうふうに○×で問われると非常に戸惑うし、なんとなく腹立たしく感じます。個別の障害程度区分(やな言葉だ)の認定調査(同じく)に立ち会う機会なんかにもいつもそう感じます。簡易なものにとどまるってなんだよ、あえてとどめるのだって専門的技量だぞ(しもごう家族会の方はこのへん読み飛ばしオススメです)

そんなときには特記事項みたいな項目を活用して具体的なことを伝えるのが妙手。と思い、そういう項目を探してみると、ありました。『その他配慮事項』的な欄が。 説明を見てみると・・・

“本欄の記載事項は今後の参考とする場合もありますが、統計的に集計することはありません”

・・・

なんなんだろうか、この感じ。こうやって回答者のやる気を損ねて基礎データを低く出そうという意図でもあるんだろうか。そんなうがった見方すらしたくなる、この感じ。

 

そりゃあ、論述だからデータ処理できないのはわかりますよ。それはあたりまえなんですが、なんというか、この部分のみならず、調査全体から、本当に現状を把握して本当に障害福祉の向上に役立てるという意思が全然伝わってこないんですよね。これに限らず、最近なんとなく市の姿勢として『数値化・定量化・可視化できないことは捨象』っていう感じが強くて、それは姿勢の変化なのか質の低下なのかわからないけど、とにかくなんというか危機感を覚えます。

支援っていうのは日々の暮らしを支えるということで、その日々の暮らしというのは定量化できないいろんな営みが絡み合っているのだから、それを支えるという支援という営みもまた定量化できない。そんなあたりまえのことを、政策を決める人たちが共有できていないというのは危機的状況ではないかと思います。これは福祉局とか障害福祉部とかに限った話ではなくて、行政全体として『数字で根拠を』っていうのが費用対効果とか経営的観点とかで重んじられ過ぎているのではないかと。

この話はちょっと間違えると単なる役所の悪口になってしまうんですが、そうではなくて、当事者の近くにいるものとして、そういう数値化・定量化できない物事をどうやって伝えていくのか、それをどうやって政策や制度に反映させてゆくのか、そういうことがこれから現場の人間にますます問われてゆくのだな、と思いを新たにしています。 

 

 


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荒木 傑

福祉局の職員がみどり福祉ホームに来ました
ここ数年の流れの中の不信感のような
いろいろな思いはあるけれど
自分の思いは伝え
要求だけに留まらない共働の形を
模索して行きたいと伝えました
なんやかんたいっても横浜でやるしかないし
横浜が好きだし
横浜から逃げるわけにはいかないし
横浜を信じているし
志を共にする人が何人か本気を出せば
閉塞した状況は打破できる
訪問の家を作った日浦さんの話を聞いたり
朝日新聞の南相馬の記事を読んだりして
確信しています
TEAM3で行く南相馬
不謹慎を承知で楽しみです
by 荒木 傑 (2012-11-20 09:17) 

第2しもごう

荒木さん、コメントありがとうございます。
TEAM3東北縦断ツアー、盛り上がっていきましょう。
by 第2しもごう (2012-11-21 11:39) 

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